上級者向け。森の生活を実践する家。

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木々のなかにひっそりと建つ一軒家。
正直、森のなかに取り残されてしまった家となってしまっております。
周囲にはご近所もなく、イノシシの足跡があり野生化した敷地。

  

この家に入るための専用進入路も舗装がされておらず、堆積した落ち葉、イノシシの足あと、ぬかるみなどで荒れ放題となってしまっており、車で入ることを断念、歩いて家まで入りました。冬枯れの時期ですのでこれでもまだましな状況ではあるのでしょうが、はみ出した木の枝、雑草をかき分け入っていく状況。

家のなかは、かなりの痛みがあり修復をするにはかなりの労力、もしくは資金が必要となりそう。
床は全面といっていいほど抜けてしまっており床の根太の入れ替え、床の張替えが必要な状況です。
下写真一番左は、どうやらお風呂を炊くための薪ボイラーかと。

      

もともと、このエリアはバブル期において別荘用に開発された地域で公道の隣接がなく、再建築が許可にならない可能性もあり、のこされた活用方法の選択肢は大規模な改装ということになります。また、水道を使用するための権利費用を自治会に対して負担をする必要が別途あり、購入時に750,000円もかかります。「覚悟」が必要となる空き家物件です。

売却希望価格が300万円、水道権利負担75万円、補修費用400万円(※あくまでも住めるようにするための大雑把な見方で、実際はもっとかかるかもしれません。)諸経費をいれれば900万円近くまでいってしまう可能性も・・。

価格の交渉をし、もう少し安く購入ができたとして・・買い手がつくだろうか・・と不安になる物件です。

以下、甚だ私見。
田舎暮らしを志すかたのなかでは、「ウォールデン森の生活」という本をお読みになった方も多いのではないでしょうか。ヘンリー・デイヴィット・ソローという思想家が行った自給自足、実験(文中でそう表現されています。)を記録した本です。

自給自足、その概念の裏には与えられることのみに(お金を払って与えられることを含む)生きる糧を頼ること、そのサイクルからの脱出というテーマが秘められており、ソローが鳴らした19世紀の産業革命後における社会への警鐘でもありました。

この森の中の家は廃屋になりかけており、使えるように戻すまでにはかなりの労力がかかります。
それでも、手で直し、周辺の整備をし、森に溶け込む生活を実践、自ら食糧、エネルギーを供給し、自らの生活の足るを知ることができる環境が整った場所であると感じました。

敷地は200坪を超え、畑を開墾しようとすれば充分なスペースがあります。周辺では野草のような山の恵みを得ることもできるでしょう。
伐採できる木々にも恵まれ風呂を炊くには困りません。海も近いので海の幸も手に入れることも可能。完全自給はなかなか成り立ちませんが、かなりの割合を自給できるかも。幸いにも?隣接する民家がないのである程度、思い切ったチャレンジもやれるでしょう。

アウトドア生活の知識、農業の知識、建築物の知識、土木の知識・・多くの知識や学びが必要ですが、実はなかなか見つからない条件がそろった物件であることは間違いありません。

上級者向けです。
なかなか手をかけるひとが居ない物件かもしれません。
でも、とても個人的な希望ですが・・どなたかがご活用され、新しい生活の豊かさを表現してくださることを願います。

 

記事作成:おせっ会 八代健正

 

 

 

 

物件情報
値段:3,000,000円
面積:731 m2
住所:館山市岡田509-8